彼が言った。
「自分は今一体どこにいるのか解らない」と。
彼が言った。
「空にはあんなにも星が輝いているのに、手を伸ばしたって届きはしない」と。
彼が言った。
「下を見ると急に地面に穴が空いて、自分が奈落へ落ちてしまうのではないかと、怖くて仕方がないんだ」と。
私は言う。
「あなたの場所の下に奈落があるのであれば、そこは少なくとも奈落の底ではない」と。
彼が言った。
「それでもとても怖いんだ」と。
私は言う。
「では、星に近付きたいのならば、世界で一番高い山に登ればいい。少なくとも今より星に近くなるから」と。
彼が言った。
「山なんか危険で登れないよ。恐ろしい獣だっているだろうし、道が解らなくてきっと遭難してしまうよ。」と。
私は言う。
「では、飛行機やロケットに乗ればいい。少なくとも今より星に近くなるから」と。
彼が言った。
「乗り物なんか怖くて登れないよ。地面に足が着いていないと不安だし、もしかしたら墜落してしまうかもしれない」と。
私は言う。
「では、星へと続く長い階段をあなたが作ればいい。少なくとも今より着実に星に近くなるから」と。
彼が言った。
「階段なんかいつ転げ落ちるか解らない。怖くて作れないよ」と。
私は言う。
「では、一段一段を物凄く広く大きい階段にしたらいい。広く大きい一段ならば、たとえ踏み外しても下までは到底落ちっこないのだから」と。
彼は暫く考えて、
ここで嘆いているよりマシかとも思と思い、
とりあえず、ゆっくりと
落ちないような大きな階段を作り始めた。
彼は問う。
「階段が高くなってしまったので、次の段を作ることが出来ない」と。
私は答える。
「高くなればなっただけ、次の段を作るためのとても丈夫な足場を組めばいい」と。
彼は問う。
「着実に星には近くなったが、僕は寂しい。見上げても、見上げても先は高く。僕は寂しい。」と。
私は答える。
「よく周りを見渡してごらんなさい。あなたと目指す星は違えど、階段を作り続けている人達がいるのです。あなたは孤独ではない」と。
彼は問う。
「随分高いところまで来た。立派な僕の階段もとても気に入っている。でも、やっぱり寂しい。この立派な階段を誰かと共有したいんだ」と。
私は答える。
「いつかそのうちに、きっとあなたの頑張りを見て、一緒に階段を築ける相手が出来るでしょう。あなたにはその準備は出来ているはずなのだから」と。
彼は、おなじ喜びを分かち合える彼女に出会う。
いつの日か家族が増え、またその子の為に階段を作り続けた。
あなたは言う。
「もうすぐやっと星に手が届きそうだ。遠くから見ていると、あんなに小さい星は、近づけば近づくほどに大きくなって、僕の手に入るものではない」と。
あなたは言う。
「星には結局届きそうもないけれど、僕は満足している。精一杯生きて、自信もついた。そして愛する家族を迎えることが出来た。」
あなたは言う。
「とても幸せだった」と。
あなたが星に辿り着く頃、
あなたはどの星よりも光り輝く星になった。
光を照らしては人々を癒し
また、同じように人々を導き出す
そんなあなたを誇りに思います。
あとがき
まさかのあとがきです。
自画自賛のシナリオですw
まあ、初めは詩のつもりでしたが、
何やら安い物語のようになってしまった。
これは次に描く話のことを考えていた時に、なんとなく浮かんだものです。
だいたい寝る前に考えることが多いのですが、
タイトルというかテーマも「夢の話」なので、
半分寝ぼけて矛盾だらけです(嘘)
まあ、わかりやすいテーマなのですが、
「夜寝て見る夢で起こった話」と取るも、
「努力して夢を掴む話」と取るも読み手次第。
解説としては、着目して欲しいのはわかりやすく登場人物の代名詞が変化するのと、
過去形から現在形になるとこですかね。
彼という三人称から、あなたという二人称に変わる。
そして彼が始めに言っていた台詞は「言った」という過去形なのですが、
階段作り始めて「問う」「言う」になるんですね。
そもそもこの「私」という人物が曖昧な設定であるんですが、
この私は意地悪なんです、酷く。
始めも色々彼が問いを出したりしているのに、
私にとってはそんな屁理屈は問いにすらなっていないわけです。
私は彼を始めおそらく下に見ているのでしょう
まあ、私というのはあたしでもあるんですが
で、もうあとは象徴的な感じですね。
立派な足場というのは、なんかやたらリアルな比喩ですが、基礎をしっかりしろと
大きい立派な階段を作れば多少転んだって安心だと。
乗り物に乗って昇ると墜落することもあるっていうのも意地悪ですねえ。
山に登ったら遭難してしまうというのも、我ながら良い表現ですなあ。
あたしは一文一文に何か比喩敵な意味があって、
どっちにも取れる文章が好きだ
なんか良いじゃないですか
そういうの
まあ、超今回は敢えてわかりやすくした上に、解説入れちゃいました
まあ、何を伝えたいのかっていうと、
これは次の文章のプロローグ的な意味合いで作りました。
毎回一生懸命描いております
誰かに何かを届ける
これがこの文章の集合体の裏テーマなので
「デリバリー」
横文字でいうとw
いや、今横文字にしてみたけど
なんかディスカバリーのパクリみたいになっちゃったし
下手すりゃ卑猥だw
日本語で、やっぱ
あとまあ星なんで、スターになるってことですね
多分あきらにしきののスターの意味もそれなんでしょうけど
まあ、そんなところですかね
最近というかずっとなんだけど、
天国へ行った友人達に頻繁にといかけてる
あの時ああ言えば今生きてるのかな?とか、
ああすれば良かったのかな?とか
でも、何度もココロで話してみたけど、
結果同じだったって。
周りがどうしようと、本人が変わらなきゃ同んなじなんだって。
でもたまに思い出して、集中してすっごい喋ってるとなんか嬉しそうで。
思い出して欲しいのかもしれない。
本当は解らないけど。
でもやっぱ生きててほしいと思う。
だから、あたしは届けたい
とにかく生きろと。
人生は楽しいし、素晴らしいし、
苦痛だし、悲しい。
だから頑張れ。
頑張れって言っちゃった。
まあ、まとまらなくなったけど
プロローグとあとがきでした。
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